会長ご挨拶

会長ご挨拶

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President's message

ごあいさつ

山形県社会保険労務士会会長の浦山 一豊でございます。
この度、弊会ホームページをリニューアルいたしました。
サイトセキュリティを強化し、ご覧いただいている皆様が安全に、安心してアクセスしていただけるようにいたしました。

さて、いま、私たちは、新型コロナウイルス感染症という、まったく未知のウイルス感染症が世界を覆い、令和3年1月現在、世界の感染者10,086万人超、亡くなった方は217万人を超えており、世界的にも、現在も終息する兆しが見えない只中にあります。
日本経済も一時は大きな打撃もあり、さまざまな産業界、また私たちの生活にも困難の影響は及んでおります。
ここにきて新薬の開発やワクチンなど医療分野での措置が徐々に整いつつあるとの報道もあり、今後は、感染症に関しては一点の光も見え始めておるところではないかと思います。

しかし、日本のみならず、世界的に新型コロナウイルス感染症のもたらした影響は、なかなか速やかに元に戻るものではなく、私どもの仕事の在り方や、日々の生活の環境は、その影響がどのようになっていくのでしょうか。これについては様々な動きがまだ始まったばかりでございます。

私たちは新たな岐路に立たされている。そう感じることが多々ございます。

私ども社会保険労務士は、高度経済成長期以降、急速に変化する前時代の労働環境に係る価値観や、産業構造の近代化の波の中で、企業全体が抱える労働環境、人事・労務管理における様々なニーズに応えるために法制化され、発展してきた国家資格者でございます。

現在は、私どもの制度が成立した当初の日本社会とは大きく様変わりし、戦後整備された労働基準法等は、一昨年、働き方改革の関連として大きく改正されました。
しかし法施行に伴う取り組みを行う最中、新型コロナウイルス感染症が広まり、経営的にも大きな痛手を受けた企業の皆さまは少なくありません。

こうしたことは大変苦難でもありますが、私たちの社会の根幹を担う「働くこと」そのものを大幅に見直すきっかけにもなったようにも思います。
そうして、企業の皆さま方には、コロナ禍におけるビジネスメソッドとして、WEB会議やリモートワーク、テレワークなど「新たな働き方の在り方」がニーズとして急速に求められたことも、期せずして働き方改革を推進する上で重要な要素となっています。

政府は「Society 5.0(ソサイエティ5.0)」、また「サステイナブル社会の実現」(持続可能な社会に向けた取組)として新たな人間中心社会の実現に向けて、IT化、AIの活用、IoTの促進をはじめ様々な政策の実行を掲げております。

私どもの業界におきましても、現在デジタル化が推進され、より様々な場面で業務の効率化だけではない、次世代を目指した取組が始まっております。
こうした社会基盤の整備も適宜活用しながら、私ども社会保険労務士は、今後も地域の皆さま、また企業の皆さまと共に、働く皆さまが、やりがいや活力をもって働くことができ、幸せを実現してゆけるよう、でき得る限りのご支援を実施して参りたいと思っております。

いま、私たちの目の前にある、コロナの困難を乗り越えたその先の未来にある私たちの社会が、希望に溢れるものとするためにも、私たち会員ひとりひとりが皆さまに信頼され、ご要望とご期待に応えられる専門家となれるよう、弛まず研鑽と修養に努めて参ります。

労働関係、年金のこと、働き方改革に関することなど、どんな些細なことでもぜひ相談ください。
また、山形県においても外国人の技能実習生の受入れ後の労務管理の際のご相談も、私たちの専門分野です。何かお困りの際は、お近くの社労士、または事務局までご照会ください。

皆さまの身近で頼りになるパートナーとして、今後も社会保険労務士をぜひご活用いただければ幸いです。
共に、困難を乗り越えてゆきましょう。

浦山 一豊山形県社会保険労務士会
会長 浦山 一豊